Androidを持っていないデザイナーはGenymotionをいれてDeployGateと連携させよう
実機が一番良いけれど
実機で手元で確認できる環境があるならそれが一番良いけれど、なぜかデザイナーはiPhoneユーザが多いです(体感)。
そのため、Android端末でのWEBの挙動やアプリのUIについて検討する際に、
端末が無かったり、実際に確認したいバージョンを用意する手間が発生したりします。
Genymotionで解決
GenymotionはGenymobileが提供しているAndroidエミュレータです。
爆速で動くので、現在のAndroid開発には必須になってきています。
インストールの手順は割愛します。
デザイナーの方はエンジニアに聞くと、きっと驚きながら嬉しそうに教えてくれます。
DeployGateでGenymotionに配布
DeployGateはmixiが提供しているアプリ配布サービスです。
GooglePlayを経由せず、またPCと端末をつながなくとも、DeployGateがホストして対象端末へ配布したいアプリを送ることが出来ます。
GenymotionにGooglePlayを入れる
DeployGateを使うにはDeployGateアプリが必要なのですが、Genymotion(2.0以降)にGooglePlayが無いのでDeployGateアプリを入手できません。
なので、GenymotionにGooglePlayを入れます。
手順
- xdadevelopersへアクセスし、
ARM Translation Installer v1.1
をDLします。 - Genymotionから、Android4.3のものを起動させます。
- DLした
Genymotion-ARM-Translation_v1.1.zip
を、ZIPのまま起動したAndroid4.3のエミュレータの画面にドラッグ&ドロップします。Warning
がでますがOK
を選択します。 - エミュレータの電源ボタンからエミュレータを終了させます。
Shutting donw...
のプログレスが固まったら、エミュレータのウィンドウを閉じて終了させます。 - xdadevelopersへアクセスし、
Google Apps for Android 4.3
をDLします。 - ここのバージョンは使用するOSによって変えてください。4.4は問題があるようで、うまくGooglePlayを入れることが出来ませんでした。
- 先ほど終了させたAndroid4.3のエミュレータを再起動します。
- DLした
gapps-jb-20130813-signed.zip
を、ZIPのまま起動したAndroid4.3のエミュレータの画面にドラッグ&ドロップします。WarningがでますがOK
を選択します。 - 完了したら、先ほどと同様にエミュレータを終了させて、再び起動させます。
- GooglePlayが入っていると思います。GooglePlayを起動してください。Googleアカウントの入力が求められるので、指示に従って入力してください。
- 必須ではないですが、合わせて、GoogleAPIsを使うための
Goole Play Servies
の更新もしましょう。- GCMによるPushなどが使えるようになります。
GooglePlay
のメニューから、Settings
を選択し、Auto-update apps
の項目を
Auto-update apps at any time. Data charges may apply.
に変更してください。- エミュレータを再起動させてください。
Settings
->apps
->DOWNLOADED
の欄にGoogle Play services
があれば更新ができています。
- 必須ではないですが、合わせて、GoogleAPIsを使うための
- 検索から、DeployGateを検索して、インストールして完了です!
DeployGateから共有リンクを作成
ここからはエンジニアの作業となります。
DeployGateから共有リンクを作成しましょう。
ダッシュボードから、共有用のリンクを追加することで、次のようなリンクが生成されます。
https://dply.me/******
ここからはまたデザイナーの作業です。
生成されたリンクを、エミュレータのブラウザから入力してください。
PushBulletとか使うともっと便利に出来ますね。
アクセスすると、ブラウザかDeployGateかを訪ねられるので、DeployGate
を選択してください。
DeployGateの案内に従って、Unknown sources
にチェックをつけてください。
これで対象アプリをインストールできます。
お疲れさまでした。
メリットと制約
先にも挙げたように、実機がなくとも確認できます。
また、PC内に画面があるため、キャプチャなども撮りやすく、イメージの作成が容易になります。
デザイナーとエンジニアで細かいUIの改修などが合ったとき、お互い席などを移動すること無く、
エンジニアが配布してデザイナーが配布されたアプリをGenymotionで確認ができ、スムーズなやりとりが可能になります。
また、実機ではないので色んなアプリを入れたりして遊べます。
制約として、Genymotionのエミュレータは ROOT扱いとなります。
開発中のアプリが不正対策などを行っている場合は正しく動かない可能性があります。
しかし、デザイナーからしたら、そのような制約はあまり関係なく、メリットを大きく享受できると思います。
参考
【Android Studio】Genymotionのエミュレータ内にGoogle Playをインストール! / iDEACLOUD/DEV 開発者が綴る、日々と、未来